母から電話があり、知人から頼み事でした。
西日本のある場所まで会いに来てくれないか、と。
その人の知人がドイツからやってくるので、相手をしてほしいのだ、と。
正直言うと、健康状態がどうであれお受けしがたいものでした。
以前ここに少し書きましたが、ドイツに留学したことがあります。
母もドイツ語を習ったので、日常的な会話は今でも可能です。
母も同じ内容で依頼されたらしいのですが、
父の体調不良でもう3年ほど老々介護の毎日なので、
家を離れるわけにはいかない状況です、とお断りすると、
私にも可能かどうか尋ねてほしいとのことでした。
母も「娘も健康体ではないので無理です」と言ったらしいのですが、
どうやらその方はダメもとで、と食い下がったらしいです。
そこで私は母にこう答えました。
健康体ではない、とかふんわり言わないで、
隠す必要はないから関節リウマチのため無理だと言ってほしい。
実際、できなくなったことを列挙してくれていい。
(宿泊が必要な距離の移動をともなう頼み事だったので)
重いかばんを持って移動できないし、
車で日常の買い物に行っても、それだけで疲れる日もある。
だから、鉄道での長距離移動は無理。
だるくて動けなくなる日もあるし、
関節が痛んで困る日もある。
だから、そんな遠くに宿泊前提では行かれない。
日々、明日の体調がよいか悪いかもわからないから、無理。
こんな風に並べてしまったところ、
母が今度は深刻になってしまいました。
「そんなに悪いの?」と。
毎日これが全部押し寄せるわけではないので、
そのことも伝えたわけですが、
考えてみるとこれまではもう少し小出しに伝えていました。
母も介護で疲れているので、あまり覚えていないみたいで、
まとめて「できないこと集」を言われてしまって、驚いたようでした。
失敗したよ、と帰宅した夫に顛末を話すと、
どれもその通りだけれど、それだけをまとめて聞くと大変そうになる、と
心配そうな表情になってしまったのでした。
伝え方は難しいです。
ついつい母がすぐに隠したがるので強めに言ってしまいました。
今後はもう少し冷静にと思います。
改めて思うのですが、
関節リウマチはそんなに優しくて控えめな病気ではないですね。
あとどれくらい寛解への道が続くのか。
薬を飲まないで生活できるようになるのが待ち遠しいのです。