両親の結婚記念日が近い。
正直、今年の記念日が二人がそろっている最後かもしれない。
母もいろいろと楽し気に記念日の日の計画を話してくるが、
どこかに悲しさがいつも潜んでいる。
外出もできず、食事も自力でとる許可はなく(嚥下できない)、
当然ケーキなどを食べることもできない。
そんな父と記念の写真を撮るのだと、
記念のイヤープレートを買ったり、
花を持っていくのをどれにしよう、とか
母が少し楽しそうに話してみせる。
その記念写真の日に父にも見てもらおうと思って
大きめのカードを買ってきてカラー筆ペンで文字や絵を描いた。
筆ペンを使ったら筆圧はあまりかけないで描ける。
そう思っての選択だったし、現時点では最善の道具だと思う。
ところが、である。
描き上げて、小さい宅急便を作って準備完了してしばらくすると
手が痛くなってくると同時に気分が悪くなってきた。
そして翌朝にあたる今朝、右手の指関節が親指以外全部腫れていた。
幸い、これを入力している午後にはもう痛みはあまりない。
少なくとも文字入力には問題ない。
ほんの一枚の少し大きめのお祝いのカードを仕上げただけで、
どうしてこんなにあっさりと手に問題が発生するのだろう。
忌々しい限りである。
そして、当の本人が予見できていなかったわけで、
こんな小さな困りごとがあちこちに散りばめられるのが
関節リウマチを患うということなのだ、ということを
あらためて突き付けられた気分でもあった。
そして、このいろいろな困りごとも、
患者さんそれぞれにそのそれぞれの展開があるわけで、
なんとも難解なものであるというしかない。
あ、だから「難」病なのか。